ソーシャルメディアの将来
先日アメリカで急成長しているマイクロブログサービスのTwitterが何故そんなに凄いのか、タイム誌が記事にしているのを紹介したが、その手放しの褒め方に疑問を呈する記事を色々と見つけた。
ウェブが個人にメディアを与えたことで、個人は世界に向けて情報を発信することができるようになり、スタートラインは大手企業と互角になった。ウェブ上にアップロードされる情報量は加速度的に増加している。SNS、ブログ、そしてTwitterのようなマイクロブログがそのインフラを提供している。
十分想像できることだが、ブログもSNSもマイクロブログも、大部分のアカウントは活動していない。ブログ検索サービスを提供するTechnoratiによれば、インデックスされている1億3000万個のブログのうち、わずか8%しか直近3ヶ月以内に更新されていない。95%のブログはウェブ上に手つかずで放置されている。
今勢いのあるTwitterも、10%のユーザーが90%のコンテンツを生み出している。Twitterユーザーの半分は2ヶ月に1回しか投稿しない。ネットユーザーのほとんどはGoogleなどの検索エンジンを使う。海外ではGoogleの検索エンジンシェアは圧倒的だ。しかしネットユーザーのほとんどがTwitterを使うようになるわけではない。
Twitterはひとつのソーシャルメディアであって、登録ユーザーが2億人を超えたFacebookと同じだ。問題はソーシャルメディア同士でアカウントの共有ができないということ。ひとつのアカウントでソーシャルメディア間を移動できるようでなければ、タイム誌が書くように我々の「生き方」を変えるようにはならない。
Googleはソーシャルメディアの脅威を知ってか、独自のソーシャルメディアをスタートさせた。Waveがそれで、サービスごとにユーザーが棲み分けられる現在のソーシャルメディアをひとつにしようという試みだ。TwitterとFacebookに焦点を合わせたサービスで、エンジニアが新たなTwitterやFacebookを組み立てられる。ユーザーコンテンツは許可制で誰からもアクセスが可能になる。
Googleのイマジネーションは新たなウェブの世界を具現化するか。

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