2009/06/04

P2Pユーザーはハリウッドの最良の友

オープンソースのBitTorrentクライアントであるVuzeの開発元が、P2Pダウンローダーは貧乏で無料狂で反社会的だという世間の認識を覆そうとしてある調査を行った。


調査は18〜44歳の一般ネットユーザー606人とVuzeユーザー693人を対象に行われ、Vuzeユーザーが映画館で映画を見たり、映画をレンタルしたり、DVDを買ったりすることが一般ネットユーザーよりもはるかに多かった。

VuzeのCEO、Gilles BianRosaは、P2Pダウンローダーは「無料」にこだわっているわけではなく、価値感の問題だと言う。映画は基本的にDRMによって保護されていて、価格も非常に高い。

DVDもDRMで保護されているが、ユーザーがに与えられたコントロールの幅は大きい。映画のオンライン配信がユーザーの見方や楽しみ方を規制で縛り付けるなら、そこに魅力はなくなる。つまり、ユーザーが欲しているのはコンテンツを自由に享受できること。

よって、DRMはほとんど意味をなしていない。違法コピーをするユーザーを防ぐ効果よりも、一般の合法的に購買するユーザーの邪魔をしている。

音楽レーベルはこの間違いに気付き、すでにコピー防止機能を施していないし、音楽配信サイトにも積極的に音楽を提供している。ライセンスの供与にも積極的で、その条件にも良心的だ。

Gilles BianRosaは、映画業界も著作権保護を強化するのではなく、デジタル配信などの実験を繰り返して、オフラインだけでなくオンラインでも収益の計れるモデルを確立すべきだとしている。

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