P2P創始者の近況
Shawn Fanning、ショーン・ファニング、ご存知の方も多いとは思うが、P2Pの先駆けとなったNapsterを立ち上げた人物だ。当時ノースウェスタン大学の学生で、学生寮でコツコツをファイルシェアリングのシステムを組み上げていた。
Napsterの運営は1999年6月から2001年の7月までで、2年程度だったが、音楽コンテンツのフリーコピーを可能にし、著作権侵害で全米レコード協会やロックバンドのメタリカから提訴されて廃業に追いやられた。
現在もNapster自体は存在するが、P2Pとしてではなく、合法な音楽配信サイトとして生まれ変わっている。DRMも施されている。そこにはショーン・ファニングはいない。
このファニングとは、どういう人物なのか、今現在何をしているのか。その答えの一部となる記事があるので要約してみたい。
ファニングは現在28歳、自身3番目のベンチャー事業に乗り出している。2番目のベンチャーは音楽版権ビジネスで、2008年にSNSのImeemに売却された。
彼の3番目のベンチャーは、Ruptureといい、ゲームユーザーのためのオンラインコミュニケーションを可能にしている。2006年に開始したRuptureは6月にはゲーム出版社に30億円で売却され、ファニング自身もサンフランシスコに留まってこの夏のサービス開始を見届けるようだ。
ファニングは相当なゲーマーのようだ。1989年から2009年までの20年間、1989年の任天堂のゼルダの伝説に始まり、以後20年間の新しいゲームのリリースを記憶している。Ruptureは彼の情熱でもある。
自らがきっかけを作った最近の音楽業界の動向についてのファニングの認識は以下の通りだ。
音楽レーベルなどの権利者は新しいIT技術を利用して進歩しようとしていないことは残念なことで、著作権が大きく絡むため革新的な事は何もできないと言う。彼の個人的な最大の落胆はは、音楽ファンの面白くてちょっと変でもあるマイナーな音楽を発掘する能力や意欲がしぼんでいることだと言う。Napsterをはじめた理由がそこにあるようだ。
オタクなほど音楽好きでゲーム好き。それがファニングなのだろう。

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