Pirate Bay裁判の不正
Pirate Bayの運営者に懲役1年の判決を下した裁判員に、利益相反の疑いがかけられている。裁判員のトーマス・ノーストロムが、スウェーデンの著作権関連の権利団体のメンバーだったことをスウェーデンのメディアが伝えた。両団体とも著作権侵害を厳しく糾弾している。
更に両団体とも役員にはエンターテイメント業界の重鎮たちが名を連ねている。ノーストロムは自分が権利者団体の役員であることが判決に影響したことはないとしているが、有罪判決を受けた運営者の弁護士はそう思っていない。裁判のやり直しを求めている。
Pirate Bay関連をめぐる利益相反の疑いは今回にとどまらないらしい。2008年にPirate Bayが著作権侵害の疑いで当局から捜査されていたときの捜査員、つまり警察官は警察官であると同時にワーナーブラザースからも雇われていたことが伝えられている。
スウェーデンの海賊党によれば、これらの暴露報道はスウェーデンの政治システムをびくともさせないと言う。著作権関連ロビイはスウェーデンに腐敗を持ち込む事に成功した、と言っている。
海賊党の見解は極端であるかも知れないが、ノーストロムが権利者団体の役員であることはどう考えても公正ではない。世界各国の民主主義政府がここにきて統一して権利者側に有利な法律を用意してオンライン著作権侵害者の締め付けに入りだした事と、コンテンツホルダーとしてのエンターテイメント業界の動きは重なっている。世界でもめずらしいくらいに、声を大にしてその動きに抵抗を見せるスウェーデンの情勢は注目に値する。

0 件のコメント:
コメントを投稿
登録 コメントの投稿 [Atom]
<< ホーム