2009/04/24

スーザン・ボイルのシンデレラ現象

えあにほ氏も当ブログで触れているが、YouTubeでアップされているイギリスのテレビ番組から世界的なスターが生まれるという構図は、ウェブ2.0であればこその現象だろう。

素人からスターを発掘するという形態の番組はこれまでにもたくさんあったが、音楽などのコンテンツ制作にデジタル技術革新の背景から関心が非常に高い。つまり、素人がこれまでよりも何倍もコンテンツ制作に参加しやすい。言語の壁は暑いが、ひょっとすればその壁さえ超えられるならば、日本から世界的に有名な素人歌手がウェブから生まれてもおかしくはない。むしろ、大いに可能性があると思う。

スーザン・ボイルのビデオの視聴回数はすでに1億回を超えたようだ。イギリスのタイムス紙によれば、この視聴回数は広告収入予測として約1億8000万円になるとしている。YouTubeとスーザン・ボイルが出演した番組、Britain's Got Talentを所有するイギリスのテレビ局、ITVとの契約でビデオクリップには広告をつけないとしているから1円にもなっていないが。

視聴回数1億回を超えるスーザン・ボイルのシンデレラ現象を収益化しないのは、テレビなどの古いメディアとYouTubeなどの新メディアが足を引っ張り合っているからだと、ニューヨークタイムスのMiguel Helptは書いている

テレビ局などの古いメディアはそれでもいまだ純然たる力を持っている。スーザン・ボイルはYouTubeが世界に広めたとは言え、元々はテレビ番組がスターにした。そのプロデュース力はネットメディアにはまだない。その差が今後急速に縮まるだろうか。

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