2010/09/07

ドコモ対KDDI--次世代マルチメディア放送めぐる総務省公開説明会で三たび激突

NTTドコモとKDDI、地上アナログ放送終了後の空き帯域における次世代マルチメディア放送方式をめぐる大手通信キャリア2社のし烈極まる争いは、9月に入ってなお決着の日を見ていない。

 9月3日、総務省で開催された「207.5MHz以上222MHz以下の周波数を使用する特定基地局の開設計画に係る公開説明会」は、時間こそ90分弱でまとめたものの、実に4時間の激闘に及んだ前回の説明会に劣らぬ熱気を漂わせていた。

 KDDIやクアルコムが中心となるメディアフロージャパン企画(メディアフロー)は、自社の事業説明の段階から、NTTドコモ陣営のマルチメディア放送(mmbi)について「(前回示したカバーエリアは)実際にシミュレーションしてみると大きな差分が出る」とけん制。さらに受信品質と電波伝搬関連の質問を集中させた。地上高1.5メートルにおける電波伝搬試験実施の有無や実施時期・期間、またシミュレーションと実測値の整合性などについてmmbiの回答を求めた。

 これに対し、mmbiは「2009年9月より適宜、実施している」回答。シミュレーションと実測値の整合性についても「大きな差分はない」と説明した。また、メディアフロー側が独自に実施したとするデータと自社のデータが異なる結果を示していることについて「われわれは東京タワーの倍以上の高さを持つ東京スカイツリーを利用する。スカイツリーを使えばビル陰障害の発生は最低限に防げる」と反論した。

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