スマートフォンの普及とモバイルコンテンツビジネスの行方
しかし、スマートフォンが普及すれば、国内のモバイルビジネスは余儀なく大きく変革することになります。iモード、EZwebといったキャリアプラットフォーム上でビジネスを展開していたコンテンツプロバイダ(CP)は早急にスマートフォンに対応しなければなりません。このことはすでに1兆5206億円規模を形成しているキャリアプラットフォームビジネスの存続にかかわる問題なのです。
まずiPhoneに関しては、垂直統合型のビジネスモデルを組んでいるので、CPとして参入しやすいようにみえますが、そもそもアプリを開発するディベロッパーとの関係性しかなく、コンテンツをサービスとして考え連携していく発想が見受けられないといわれています。またビジネスモデルも異なることから簡単な移行にはならないといわれています。
他方、Android陣営は、オープンであるがゆえにモバイルコンテンツ市場を構築するための十分なプラットフォーム機能、レギュレーションがこれからという状況にあると言われています。
そこで、各キャリアが構築するプラットフォームが登場してきています。キャリアが独自でハンドリングできるプラットフォームの構築は、例えるなら第2のiモードになるためウェルカムだと思います。すでに「ドコモマーケット」、「au one Market」が展開されています。
iPhoneを抱えるソフトバンクにしてもAndroid端末に積極的であり、独自のプラットフォーム構築、「SoftBankピックアップ」がサービス開始となりました。これによってiPhoneとAndroidの日本での構図も微妙に変化していくものと思われます。
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