2010/10/01

黒船は出版業界を変えるのか~電子書籍を巡る国内事情~

今、電子書籍がメディア業界で注目されています。9月28日にシャープが電子ブックストアサービスを12月より開始するとのリリースがありました。また、サービスを最適化し享受できる専用端末「GALAPAGOS(ガラパゴス)」も同時にリリースされ、本格的にアップル社のような垂直統合モデルの電子ブックサービスを開始するようです。

 2010年は電子書籍元年と呼ばれるほど、出版業界では電子化に向けた動きが活発化しています。電子化に向けては出版界の個々の業界団体が、マルチメディア特区での実証実験を行ったり、任意団体を一般社団法人化し電子化の団体へと改組したり、国家レベルでは総務省、経済産業省、文部科学省の3省が「デジタル・ネットワーク社会における出版物の利活用の推進に関する懇談会(三省デジ懇)」を開催するなど、徐々に取り組みが始まっていました。

 しかし、何と言っても業界に大きなインパクトを与えたのが、5月に発売されたアップルの「iPad」でしょう。黒船来襲とばかりにメディアはこぞって取り上げ、アップルショップには長蛇の行列が出来、発売3日間で売りつくしたほどの人気になりました。この出来事を境に再び業界の動きが激しくなります。

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